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戦略ＢＡＳｉＣＳ ２
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●例：博多 上川端商店街 博多に、上川端商店街という商店街があります。昨今商店街は軒並み苦戦を強いられている中で、この商店街は気を吐いています。行かれたことにある方も多いかと思いますが、博多にはキャナルシティという九州最大の商業施設が１９９６年にオープンしました。私もキャナルシティに行くときに、通ったことがある商店街です。 そのときに、上川端商店街は、キャナルシティに押し寄せる若者をターゲットにして、おしゃれな生活雑貨店やマリンアートの店などを開きました。短期的には売上が伸びたそうですが、売上が年々減少し、生活雑貨店は閉店したりして行きました・・・。 そこで、商店街は、その地域にはお年寄りが多いことに目を付けて、お年寄りをターゲットにしました。病院を核にした健康ワンダーランドの様なものをつくったら、お年寄りが集まってきました。そしてそのついで買いをねらい、マリンアートの店は梅干し専門店に変えたり、健康食品店を誘致しました。すると、今度はうまく行ったそうで、上川端商店街で店を開きたいという希望も殺到しているそうです。 このストーリーをＢＡＳｉＣＳで整理して見ると、
若者ターゲット時 ▼ Battlefield： 「キャナルシティへの楽しい近道」 ▼ Asset： ？ ▼ Strength： マリンアートの店舗 ▼ Customer： キャナルに来る若者 ▼ Selling Message： キャナルシティへの楽しい近道 若者ターゲット時は、確かに、ターゲットはたくさんいて、それに合った店舗もつくりました。しかし、もともと地元で長くやってきた商店主達には、刻々と変わる若者の浮気なニーズに急激に対応していくスキルはありませんでした。だから、最初は良くても、若者に対する商店街の強みが無く、維持できなかった、ということです。
お年寄りターゲット時 ▼ BattlefieldStage：「美しく健康に年を取る」方たちを応援する ▼ Asset： 地元に根付き、ターゲットと同じ、または近い年齢の商店主 ▼ Strength： お年寄り向けの店舗、店舗運営 ▼ Customer： その地域に多いお年寄り（商圏人口の４人に１人は６５歳以上） ▼ Selling Message： 健康ワンダーランド
このときには、商店街の強みが活きて、ＢＡＳｉＣＳの全てに整合性が取れ、好循環が産まれたのです。 このツールは、顧客、自社の強み、競合をまとめてチェックできるので、便利なのです。長期的な生き残りを賭けた戦略つくりに有効な手法です。ビジネスがうまく行ってないときは、ＢＡＳｉＣＳの整合性がとれているかどうか、チェックしてみてはいかがですか？ 下で紹介している、図解実戦マーケティング戦略では、この手法を詳細に解説しています。
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